ベトナムの窓

ご挨拶

 本校・弊社のホームページをご覧いただき心より感謝申し上げます。

 私は、1993年に一人の日本語教師としてベトナムに渡りましたが、初めの1,2年間はお世辞にも良いとは言えない失格教師でした。頭の中は、いつも離れた日本のことで一杯で、『どうして自分がここ(ベトナム)にいるのか』という根本の問いには、目を背けていました。しかし、年数を重ねるうち、ベトナムの素晴らしさ・ベトナム人の優しさなどに気がつき始め、いつしか好きになっていました。
 そして、本気で好きになれば、それまで閉ざされていた“窓”が自然に開いたのです。この10年は、その中に跳びこむことで、次から次へと窓が開いていくような感覚でした。そして、自分の足で立つべき場所を見つけることができました。
 
 ご承知のように、ここ数年、ベトナムは著しい発展を遂げ、日本とも重要なパートナーになってきています。ただ、その関係が本物になれるかどうかは、ひとえに人材の教育にかかっているといっても過言ではありません。いくら日本が、橋や高速道路を架けたり、原発を置いたり、新幹線を走らせたりしたところで、それを管理・使用するのはベトナムの方々です。ハードは、年とともに老朽化してしまいます。一方、人材は、年とともに深まり、緊密なものに進化していきます。

 教育に「国境」や「人種の壁」はありません。教える立場にある者の思考転換と努力次第で、どんどん広がり深まっていくものではないでしょうか。ベトナム人に日本語を教えるためにだけやってきた私が、今は。日本人の子供やバイカルチャーの子供達に教えています。初めは、混乱しましたが、5年くらい経つと『底に流れるものは同じ』だと気づきました。それは、人間は考える葦であり、考える手段として言葉を使うという真実です。

 日本人もベトナム人も同じ人間、同じ地球の仲間です。これからは、そういう風に考え、行動していく若人を育てて行かねばならないのではないでしょうか。そういう若人が行動しやすい環境をつくり、整えていくのが平和で幸せな地球社会への道だと思います。

 本校・弊社は、砂浜に広がる一粒の砂のような存在にすぎませんが、自らの熱で、明かりを発し、いつかは世界を照らすような存在になりたいと願っております。そして、そのため、日々精進して参ります。
 
 皆様のご指導のほど、宜しくお願い申し上げます。
                               藤沢 謹志